自宅を建ててからすでに20年以上も経過し、『そろそろ屋根の修理が必要なのでは?』と漠然とお考えではありませんか?もちろん、屋根は住宅や家族、財産を自然環境から守る要ですから、定期的なメンテナンスは重要です。
しかし、大切なのは屋根の工事を行う理由です。「雨漏りが起きたからですか?」「瓦がズレたからですか?」「屋根材が落下して来たからですか?」
当社へご相談いただくほとんどの場合、何かしらの異常が確認できたからです。
ここで大切なのは、症状から考えられる原因を明確にすることです。そこで今回は、今まで4800件以上の屋根修理に携わってきた経験を活かし、4つの屋根工事についての概要とお得な情報をお伝えしたいと思います。あなたの屋根工事の参考にしていただければ幸いです。
さて、一般的な屋根工事は大きく分けて以下のようなものがあります。
屋根工事
屋根修理
屋根工事の目的を明確に
屋根は定期的なメンテナンスが重要です 屋根修理・雨漏り修理
雨漏りにより家賃・賃料減額の可能性も
雨漏りなどのトラブルは、入居者のQOLを低下させます。住み続ける人が減ることで、家賃収入の減額にもつながるでしょう。また、雨漏りが進行すると大規模な工事が必要になり、大きなコストがかかります。
自然災害の影響による雨漏りは火災保険が適用される
火災保険は、風災や震災などの自然災害による破損や劣化に適応されることがあります。コストを抑えて補修できるので、忘れずに確認しておきましょう。また、各自治体の補助金制度も活用できます。
屋根修理の最適な時期
屋根修理の目安
最適な時期は、塗料や屋根材によって大きく変わります。目安となる耐用年数は、塗装が5~10年、屋根材が10~20年です。少しずつ劣化していくので、寿命を迎える前にメンテナンスしておくと安心です。
屋根修理の最適な季節
屋根修理は、梅雨と冬を迎える前のメンテナンスがおすすめです。雨と雪が増える時期は、雨漏りのリスクも大きくなります。問題が起きてから対応するのではなく、備えておくことが重要です。
工事の種類解説
1・葺き替え工事
屋根の葺き替え工事とは、既存の屋根材を剥がして新しい屋根材を施工することです。例えば、これまで日本瓦の屋根だったものをガルバリウム鋼板に葺き替えることが出来ます。
葺き替えすることのメリットとしては、これまでの屋根材を全て取り外しますので、その下の防水紙や野地板といった、簡単には手を入れづらい部分も同時に補修を行うことができる点です。
葺き替えすることのメリットとしては、これまでの屋根材を全て取り外しますので、その下の防水紙や野地板といった、簡単には手を入れづらい部分も同時に補修を行うことができる点です。
屋根の葺き替えというと、どうしても屋根材や家屋が老朽化したからというイメージを持ってしまいがちですが、実は大震災以降、耐震対策として軽い屋根へ葺き替えるというニーズが増えているのです。
日本瓦の場合、1平米あたり50kg.から60kg.もの重さがあるのですが、最近では1平米あたり7kg.程度の重さに押さえられるハイブリッド屋根材が出てきており人気となっています。この屋根材は超軽量なため建物の重心が低くなり、地震などの揺れ幅が小さくなり、耐震・免震・制震性にとても有効です。
日本瓦の場合、1平米あたり50kg.から60kg.もの重さがあるのですが、最近では1平米あたり7kg.程度の重さに押さえられるハイブリッド屋根材が出てきており人気となっています。この屋根材は超軽量なため建物の重心が低くなり、地震などの揺れ幅が小さくなり、耐震・免震・制震性にとても有効です。
2・重ね葺き(カバー工法)
重ね葺きとは既存の屋根材を剥がさず上から新しい屋根材を重ねて施工することで、カバー工法とも呼ばれています。従来の屋根材を撤去せず施工するため、解体や廃材処理の経費を節約できることから人気の工法となっています。
しかし、問題がないわけではありません。例えば2004年以前のスレートにはアスベストが含まれている製品がかなりあります。
しかし、問題がないわけではありません。例えば2004年以前のスレートにはアスベストが含まれている製品がかなりあります。
アスベストの処理は特殊で、今でも処理費用は高いのですが、将来的に屋根を総葺き替えすることになった場合、アスベスト処理の費用がさらに高騰している可能性があるのです。
さらに、実は屋根の躯体が傷んでいるのを知らずに重ね葺きしてしまう可能性もあります。例えば工事が終わったあとで野地板が腐っていることが判明した場合、二重の屋根を剥がさなければならず、修繕費用が嵩みます。
最後に重量の問題もあります。屋根材を二つ乗せるわけですからそれだけ重くなりますね。このように、施工自体は簡単ですが、いろいろな側面から検討する必要があることがお分かりいただけたと思います。
さらに、実は屋根の躯体が傷んでいるのを知らずに重ね葺きしてしまう可能性もあります。例えば工事が終わったあとで野地板が腐っていることが判明した場合、二重の屋根を剥がさなければならず、修繕費用が嵩みます。
最後に重量の問題もあります。屋根材を二つ乗せるわけですからそれだけ重くなりますね。このように、施工自体は簡単ですが、いろいろな側面から検討する必要があることがお分かりいただけたと思います。
3・屋根塗装
既存の屋根材の表面に付着した汚れやサビ、コケなどを落とし再塗装します。屋根材表面の塗料が劣化すると、見栄えが悪くなるのはもちろんですが、屋根材そのものの劣化が早くなります。ですから、少なくとも7~8年に1度は屋根の点検を実施し、塗料が剥げる前に塗り替えるようにしたいものです。
工事の手順としては、剥げたり劣化した塗料や汚れを高圧洗浄機で取り除き、乾燥してから塗料を3回重ね塗りします。再塗装すれば屋根は新築時と同じように綺麗になりますよ。
工事の手順としては、剥げたり劣化した塗料や汚れを高圧洗浄機で取り除き、乾燥してから塗料を3回重ね塗りします。再塗装すれば屋根は新築時と同じように綺麗になりますよ。
注意したいのは日本瓦の場合です。瓦は塗料が剥がれやすいことから、瓦屋根を塗装しない業者も多いです。しかし、高圧洗浄を2度行なったり、瓦の乾燥を充分に行なったり、塗料の密着性が良くなるように瓦の表面を傷つける作業(ケレン)をしっかり行なえば塗料が落ちることはありません。このような余計な手間がかかるため、多くの業者は瓦の塗装を避けるのです。
瓦を新品に葺き替えると百万円単位の費用がかかりますので、もしあと10年くらいもてばよいという屋根であれば、瓦を塗装してくれる業者を探し、再塗装を行なったほうが経済的です。この場合、瓦の塗装に実績がある業者を選ぶことが重要なのは言うまでもありません。
瓦を新品に葺き替えると百万円単位の費用がかかりますので、もしあと10年くらいもてばよいという屋根であれば、瓦を塗装してくれる業者を探し、再塗装を行なったほうが経済的です。この場合、瓦の塗装に実績がある業者を選ぶことが重要なのは言うまでもありません。
締め直し(部分補修)
締め直しとは業界用語ですから分かりにくいと思います。要するに、既存の屋根材を剥がして傷んだ部分を補修、または新品と入れ替えながら既存屋根材を再利用することです。
同時に、緩んだ瓦を組み直したり、板金のつなぎ目(ハゼ)を止め直すという作業でもこの言葉が使われます。
同時に、緩んだ瓦を組み直したり、板金のつなぎ目(ハゼ)を止め直すという作業でもこの言葉が使われます。
屋根材というのは全体が平均的に傷むことはほとんどありません。屋根の向きや風の通り道の関係で一部に集中して負担がかかり、その部分が先にダメージを受けて補修が必要になるケースが多いのです。
特に近年はこれまでにないような異常気象が発生していますので、台風や突風、竜巻などにより部分的に屋根の修理が必要になるケースが多発しています。このような破損はお掛けになっている火災保険(住まいの保険)で補償されており、お客様の負担なしで補修が可能です。
当社代表は火災保険修理の専門家ですので、もし自然災害による被害を受けているかもしれないとお気づきの場合はお気軽にご相談ください。
特に近年はこれまでにないような異常気象が発生していますので、台風や突風、竜巻などにより部分的に屋根の修理が必要になるケースが多発しています。このような破損はお掛けになっている火災保険(住まいの保険)で補償されており、お客様の負担なしで補修が可能です。
当社代表は火災保険修理の専門家ですので、もし自然災害による被害を受けているかもしれないとお気づきの場合はお気軽にご相談ください。
スレート、コロニアル
スレート、コロニアル屋根は、5~10年ごとの再塗装が必要です。表面に付いたコケや汚れを清掃して、キレイに塗り替えます。また、20~30年ほどで屋根材も寿命を迎えるため、葺き替えが必要です。
板金屋根(ガルバリウム鋼板)
鉄の板金屋根は、最低でも15年に1度は再塗装や補修を行いましょう。サビが進行していると、屋根材に穴が空いてしまいます。その場合には、屋根材や下地材の葺き替えが必要になります。
銅板屋根(銅)
銅板屋根は軽くて安全性に優れている一方で、サイディング屋根などに比べて価格が高いです。ただし、10年ほどの周期で補修することで、約30~60年もの間耐久性を維持できると言われています。
瓦屋根
屋根のなかでも特に頑丈な瓦屋根は、30~60年ほど維持できるため、葺き替えの頻度も少ないです。しかし近年は、価格が安く耐震性に優れたハイブリッド瓦に葺き替える建物も多いです。
雨樋
屋根に降った雨が外壁に伝わらないようにする設備である雨樋は、10~20年ほどが目安となります。 壊れた雨樋を放置すると、水が窓枠から屋内に入ったり、外壁の傷みが早くなってしまうため、お早目の修理や交換が必要です。